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一般的に、雨漏りが発生すると建物内部の湿度は上がります。

ここでいう建物内部とは、室内のことだけではなく、「建物の構造材」も含んでいます。 皆さんもすでにご存知かもしれませんが、湿度の上昇は、建物内部にある木材の腐食に繋がります。

ただ、そもそもなぜ湿度の上昇によって木材の腐食が起こるのでしょうか？   今回から3回にわたって「そもそもなぜ雨漏りによって木材が腐るのか？」というテーマでお伝えします。

まず、木材の腐食には木材腐朽菌（もくざいふきゅうきん）という菌が関係してます。

木材腐朽菌は、きのこの仲間の総称であり、木材の主成分を栄養源にしています。   さらに、その特徴から「白色腐朽菌」、「褐色腐朽菌」という２つのグループに分けられます。

白色腐朽菌の好物は、一般的に内装材に使われることが多い広葉樹です。

白色腐朽菌の被害にあった部分は白く柔らかい繊維状になってしまいます。   一方、褐色腐朽菌の好物は、構造材に用いられることが多い針葉樹です。

褐色腐朽菌の被害にあった部分は黒褐色になり、亀裂が生じてしまいます。

そして、これらの菌が生育しやすい条件の一つが「水分」なのです。 次回はこの木材腐朽菌の生育条件について、さらに詳しくお伝えします。